2023年10月4日に開始された「2023医療支援事業」が2023年11月13日にて終了しました。
イェソン耳鼻咽喉科音声センター(以下、イェソン音声センター)では、保健福祉部が主催し、韓国保健産業振興院が主管する「医療支援事業」を通じて医療水準の低い国の経済的余裕のない子どもたちの声帯疾患を治療してきました。医療支援事業は、子どもたちが健康な声を取り戻し、夢を持ってより良い人生を送れるよう手助けするものであり、同時に韓国医療の優秀性を世界に広く知らせることにも大きく貢献しています。
「2023医療支援事業」第2回目の患児は、カザフスタン国籍の喉頭乳頭腫患児Manarbek Yeraly(7才)でした。喉頭乳頭腫は、数十個にもなる腫瘍が声帯を覆ってしまう疾患で、小児型の場合は再発率が80%に達します。Manarbek Yeraly君は、喉頭乳頭腫が悪化し呼吸困難に陥り、本国で気道切開の救急措置を受けていました。イェソン耳鼻咽喉科では、喉頭乳頭腫の悪化を防ぐべく、今回の医療支援の期間中に4度の喉頭微細手術を行い、声帯に生じた腫瘍を取り除きました。イェソン音声センターでは、担当コーディネーターが患児の状態をモニタリングするなど、持続的な事後管理を約束しました。
イェソン音声センターでは、2011年以来「医療支援事業」を通じて難病を患う25人の海外患児らを無料で治療しました。治療を受け帰国した患児らは術後の元気な様子を写真や動画で送り、感謝の気持ちを伝えています。
イェソン音声センターのキム・ヒョンテ代表院長は、「医療水準の低い国では完治が難しく再発を繰り返して呼吸さえままならない患児らを見ていると切なくてならない」「医療支援を通じて韓国で手術を受けた子どもたちの元気で明るい笑顔を見るとこの上ないやりがいを感じる。これからもっと多くの子どもたちに希望を与えてあげたい」と述べました。